スーパーマーケット統計調査(6月実績速報値)
2021年7月21日に「スーパーマーケット統計調査」の6月実績速報値が公表されました。
<回答企業数:270社>
スーパーマーケット販売統計調査をみる
(2021年6月実績速報パネル版・5月実績確報パネル版)
<解説>
・2021年6月の総売上高前年同月比(既存店ベース)は98.9%となり、5ヵ月連続で前年同月実績を下回りました。前年の巣ごもり生活による食品特需からの反動があるものの、6月は緊急事態宣言が解除されており、これ数か月に比べ反動減は縮小しています。
・参考値として公表している2019年6月との比較では(既存店ベース)は103.7%となっており、引き続き「巣ごもり需要」による食品需要は堅調に推移しています。
・生鮮品では前年需要が高かった畜産カテゴリーが97.2%と最も不振になりました。
・一方で、一般食品カテゴリーは100.4%、日配品カテゴリーは99.8%と前年並みまで回復しています。
・前年不振だった惣菜カテゴリーは105.9%と大幅なプラスとなり、回復傾向が続いています。
・非食品は衛生用品を中心に反動減が大きく、キャッシュレス・ポイント還元事業終了直前の駆け込み需要の反動が加わり、不振となりました。
・中核店舗における景気判断DI現状判断は、前月から+2.4の41.3、見通し判断は前月から+0.1の37.5となり、現状判断は小幅に改善したが、見通し判断に変化はなかった。
なお、各カテゴリー動向の詳細については、資料をご覧ください。
本調査は、総売上高に占める食品比率が約7割である「食品」スーパーマーケットの販売状況や景況感に特化した統計調査になります。
GMSと呼ばれる総合スーパーでは、食品の売上比率は約3割程度であり、特に消費税率引上げ前後や新型コロナウイルス感染拡大時においては、
異なる販売動向を示しております。本調査の特徴をご理解のうえ、結果をご参照ください。
本調査に関する問い合わせ先
スーパーマーケット統計調査事務局
tokei@super.or.jp