『オーガニックEXPO2014』開催初日レポート

11月20日(木)から22日(土)までの3日間、国内最大級のオーガニック展示会『オーガニックEXPO 2014 –together with BIOFACH JAPAN』(主催:オーガニックEXPO実行委員会、株式会社スペースメディアジャパン)が東京ビッグサイト東4ホールにて開催された。

開会式にはIFOAM(国際有機農業運動連盟)世界理事や駐日欧州連合代表部一等書記官も参列

「BIOFACH(ビオファ)」とは、世界6都市で開催されている世界最大級の有機製品専門の展示会のこと。第14回目を迎える今年度は、世界14カ国から過去最多の297社が出展。会場は多くのバイヤーで賑わった。展示会のテーマは『暮らしとオーガニック』。これには、オーガニックを特別視せず生活の一部に取り入れてほしいという主催者の思いが込められている。初日の開会式では、オーガニックEXPO実行委員会・委員長の鮎川俊文氏がこのテーマに触れ、「暮らしに密着した関連製品が集まりました」と挨拶。初の試みとなる青果物のマルシェからコスメ・繊維製品まで幅広い出展を得たことを紹介し、「ビジネスチャンス、発展の場になることを願います」と期待を述べた。

続いてスピーチに立った特別協力のIFOAM(国際有機農業運動連盟)世界理事、マシュー・ジョン氏は、「オーガニックはすべての人々の生活に深く関係するものであり、地球全体にも関わる、大切にすべき活動」と広い視野で捉える必要性を強調。農林水産省大臣官房審議官消費・安全担当の永山賀久氏は、「日本は有機JASの相互認証制度を採用し、EUやアメリカ、スイス、コロンビアと合意。本年9月にはカナダとも合意し、2015年1月からの輸出に適用されます」と、政府としても後押ししていることを語った。

最後に登壇した駐日欧州連合代表部 一等書記官、メルヴィ・カーロス氏は「欧州ではオーガニック産業は、EUの中長期戦略である『EU2020』が成長の重要分野の一つに定める『より持続可能な経済』と密接に結びつくものとして重視されています」と、国の成長戦略の観点からも重要なテーマであることを示唆した。

“女性”をターゲットに4つのゾーニングでアプローチ。新コーナーのマルシェも人気

消費者のなかでも“女性”に注目したという今年の展示会。4つのエリアにわかれる会場は、「BIOFACH JAPAN」(オーガニック認証を受けた食品・飲料・繊維製品)と「テクノロジー&情報システム」のほか、オーガニック認証を受けたコスメなどを扱う「ナチュラルビューティーケア」、自然食品やケア・スパ用品、天然繊維製品などをそろえる「ナチュラル&エコ・プラザ」と、女性を意識したゾーニング。「太陽のマルシェ」の特別協賛による新コーナー「オーガニックマルシェ」も人気を集めた。そのほか、農林水産省の有機農産物価値理解促進事業の一環である「有機農産物マッチングフェア」も出展。全国より集結した農業生産法人など50社が、バイヤーとの商談に臨んだ。

国際認証を取得し、海外マーケットを積極開拓

会場の核となる「BIOFACH JAPAN」では、オーガニック市場開拓に際して、各社それぞれのアプローチが見られた。ひかり味噌株式会社(本社:長野県諏訪町)は、有機JAS認証制度が導入される以前から、米国の有機制度であるNational Organic Program (NOP)認証を取得。現在は、「有機JAS」「NOP」「EU」の3つの認証を取得し、欧州、米国、南米、東南アジアなど40カ国超の国々に輸出しているという。また、味噌業界初のハラル認証も取得。各種の認証取得製品であることを前面に打ち出し、海外市場を積極的に開拓している。同社東京オフィスの鍋谷美隆氏は、営業戦略をこう語った。「創業約80年の当社は、味噌業界では後発。他社と同じことをしていたのでは勝てません。当社の味噌は、国内では『有機』よりも『無添加』が売れ筋ですが、海外では『有機』のニーズが強い。昨年の本展示会でも、海外のバイヤーからの引き合いがありました。今回も海外との商談に期待しています」

輸入食品を自社デザインで再包装し、雑貨・インテリア業界に提案

食品としてだけでなく、『ライフスタイル提案製品』として打ち出して成功しているのが、イタリア直輸入オーガニックブランド「Baci」(バーチ株式会社、本社:静岡県静岡市)だ。イタリアで革製品の輸出を手がけていた同社代表取締役 藤田明氏が、2011年に帰国して起業。ジャムやパスタソース、穀物コーヒーなどを扱っている。特徴は、輸入品を自社のオリジナルデザインで再包装していること。スタイリッシュなデザインが異業種の目にとまり、高級インテリアショップやアパレルのセレクトショップ、外資系ホテルなど、感度の高い消費者が集まる場への販路が広がっている。「有機を前面に出すのではなく、オシャレだから、美味しそうだから手に取ったら有機だったという伝わり方のほうが楽しく定着するのでは。ライフスタイルの一部として提案したいと考えています」(藤田氏)。今回の出展コンセプトは、『クリスマスシーズンのギフト商材』と明確に設定し、雑貨や花と組み合わせたラッピング例を展示。「バイヤーの方々が導入の仕方を想像しやすいように企画しました」(同)

次回、オーガニックEXPOの開催は2016年2月10日(水)~12日(金)、東京ビッグサイトにてスーパーマーケット・トレードショーとの合同開催となる。オーガニック・ナチュラル業界を代表する展示会とスーパーマーケット・トレードショーとの融合。業界の垣根を超えるフードビジネスの起点としてご期待ください。
●展示会の詳細
『オーガニックEXPO 2014–together with BIOFACH JAPAN』
開催日:2014年11月20日(木)〜11月22日(土)
会場:東京ビッグサイト
主催:オーガニックEXPO実行委員会、株式会社スペースメディアジャパン

●お問い合わせ
オーガニックEXPO事務局(株式会社スペースメディアジャパン)
TEL:03-3512-5675 FAX:03-3512-5680
問い合わせフォーム:http://organic-expo.jp/contact.php
Webサイト:http://organic-expo.jp/

●2016年合同開催についての詳細
http://www.smts.jp/pdf/foodtable.pdf

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